2017年12月1日金曜日

囲碁普及の分析


はい、皆さんこんにちは。

囲碁講師の坂本亨秀( さかもとあきひで )です。

さて、今回は「 囲碁普及 」について分析していきます。

近年、ヒカルの碁ブームも過ぎ去り
囲碁人口は右肩下がりになっています。
今後、囲碁人口を増やすにはどうすればいいか?
また、囲碁界存続のためにはなにが必要か?

まずは囲碁を知らない人が
囲碁を始める過程を段階別に分けて
それぞれの段階に必要な手段を考えていきましょう。
















段階①
「 囲碁に興味を持ってもらう 」
大前提ではありますが、
一番大事な部分だと思います。
興味のない事柄を自ら始めようとはしません。
囲碁には「 地味で難しい
というイメージがあります。
最近は囲碁のPR動画や囲碁アイドルなど
囲碁の暗いイメージを払拭して、
今まで囲碁に興味がなかった人たちに
興味を持ってもらおうという試みが
増えてきています。
囲碁に興味がない人たちにどうアピールしていくか?
これは、今後の囲碁界の大きな課題になると思います。

段階②
「 囲碁のルールを知りたい 」
最近は棋具を持っていなくても
アプリなどで手軽に囲碁ができるようになり、
入門のハードルも下がってきたように感じます。
しかし、囲碁のルールは独特なものがあり
独学では理解しきれない方も中にはいます。
そういう方のために、その場所にいけば
囲碁のルールをわかりやすく教えてくれる!
という入門の場や誰でもわかりやすい入門書などを
作っていく必要があると思います。

段階③
「 囲碁が打てる場所・楽しめる場所がほしい 」
ひと昔前は、級位者お断りの碁会所も多く、
囲碁を始めても
続けられる場所がないことがよくありました。
最近は初心者歓迎の囲碁サロンや、
喫茶店で囲碁をする囲碁カフェなども増えてきましたが
それでもまだまだ初心者・級位者向けの
囲碁会は少ない現状です。
また、碁会所みたいにガッツリ囲碁を打つだけじゃなく
カフェ囲碁などライトな楽しみ方もあって良いと思います。
人それぞれ色々な楽しみ方で囲碁と関われるよう
裾野を広げていくことも必要でしょう。

段階④
「 もっと強くなりたい 」
囲碁を楽しんでいくなかで、
もっと強くなりたい、という方も出てくるでしょう。
そういった方にきちんと指導ができる人材や
講義の場所を増やしていくことも大事だと思います。
この段階で囲碁とより深く関わることで
ライトユーザーからヘビーユーザーへと
変わっていく段階だと考えます。
この段階で日の目を見ることができなければ、
囲碁が辛くなって足が遠のいてしまう可能性もある為、
充実した内容を安定して
提供できる人材が必要になるでしょう。

段階⑤
「 囲碁の普及活動をしたい。
  プロ棋士・囲碁インストラクターになりたい 」
この段階の方は囲碁を提供する側、
需要と供給の、供給側の人間になりたい人です。
プロ棋士になるにはプロ試験に合格する必要があり、
これは個人の実力と勝負の天運にゆだれるしかありません。
そして、普及活動やインストラクター業をするためには
それぞれの活動の場が、
定期的に安定して存在する必要があるでしょう。
そうやって普及活動や指導活動を
積極的に行うことで、①~④までの段階の人を
しっかりと確保して囲碁人口増加
繋げられると考えます。
また、プロ棋士・インストラクターは
継続的な指導活動により、自身の指導能力を伸ばし
囲碁を必要とする人たちに満足度の高い
供給を与えられるようにしていきます。


以上、私なりの囲碁普及の分析でした。
それぞれの段階に合わせて、
現状不足している部分を充実させることが
今後、囲碁普及を行う上での
指針になるのではないかと思います。

そうやって、囲碁を愛する人たちが増えて
囲碁ファン同士、仲良く碁盤を囲う光景が
増えることを切に願います。


囲碁講師 坂本亨秀


ブログランキングやってます。1日1回応援よろしくお願いします。

人気ブログランキング

0 件のコメント:

コメントを投稿